鞆まちづくり会社

私たちの仕事


  


鞆まちづくり会社は、鞆に住む人たち、商う人たち、そして滞在する人たち、みんなにとって居心地の良い「鞆らしさ」を持続していくために、鞆の浦の魅力を活かしたまちづくりを担っていきたいと思っています。

落ち着きと品格を保った風景の基盤となる伝統的建築群の活用
港町・鞆のアイデンティティとなる土木遺産の保存活用
鞆らしい日常的な(何でもない)生活風景を維持継承
これらの事業を通じて、「地域社会に根差した(消費型ではない)持続型の観光まちづくり」の実現を目指し、ささやかな力ではありますが、鞆のまちづくりの一翼を担う存在でありたいと考えています。

合同会社 鞆まちづくり会社 代表 渡邉高章

■代表者経歴
 
代表社員:渡邉高章(わたなべ たかあき) 
 
1979年2月
東京都生まれ、神奈川県厚木市、埼玉県狭山市にて育つ
 
1998年
日本大学理工学部交通土木工学科 進学
ゼミでは伊東孝氏に師事。
港湾土木遺産研究のため大学3年の夏に初めて訪鞆、鞆での住民主体のまちづくりに感動する。
その時の出会いがもととなり、2004年東京大学大学院都市工学専攻修士課程に進学。
西村幸夫氏、北沢猛氏に師事し、より実践的なまちづくり活動(鞆学校など)の運営立案に関わる。 
 
2004年
株式会社UG都市建築 入社
 
都市プランナーとして大崎駅西口中地区の法定再開発、虎ノ門パストラル再開発等都市開発コンペチームなど参画、その他にも地方中核都市中心市街地活性化・地域活性化スキームづくりにも関わるなど、より事業構想の部分において、まちづくりを探求するが、都市プランナーとしての事業構想力の限界を感じ、投資ファンドの世界へ。 
 
2008年
森ビルインベストメントマネジメント株式会社 入社
 
公募リート運用会社にて、公募増資及び第三者割当増資による物件取得(アーク森ビル及び六本木ヒルズ森タワー)及び相互売買、J-REIT物件の期中運営、配当マネジメント、投資家向けIRなどを対応。リーマン・ショック後の荒れるマーケットと対峙しながら、不動産投資市場の前線で投資スキルの研鑽に励む。
 
2012年
株式会社玄海キャピタルマネジメント 入社
 
投資スキームに関する広範なスキル獲得、投資家との直接的なコミュニケーションを行うべく、福岡発祥の私募ファンドに入社し、SPCスキームに基づく都心大型オフィスビルの取得及び期中運営、収支向上施策の立案及び実行を現場で七転八倒しつつ実現する。京都の超高級リゾートホテル開発計画の開発AMとして、プロジェクトファイナンスを実行させるとともに、工事の期中管理を担当する。 
 
2018年2月~
地域のまちづくりプロジェクトとファンド資金を結びつける目的で合同会社アーバンギークスを設立し、代表社員に就任。リーディングプロジェクトとして、鞆のまちづくりを担う合同会社鞆街づくり会社を同年9月に設立、代表社員に就任。

設立にあたって


  学部時代、まちづくりの面白さに目覚めた渡邉高章君は、日大から東大大学院都市工学専攻に進学した。1,2年後、わが家にきた彼は、絵に描いたプランに陥り易い都市計画ではなく、金勘定をふまえた現実的なまちづくりをしたいといった。しかもそれは、住民や市民に役立つまちづくりの仕組みづくりをめざしていた。その後音信不通になっていたが、彼の情報は、鞆の松居秀子さんから得ていた。鞆の浦は、わたしの研究室で定年を迎えるまでの13年間、まちづくりの実習場所でもあった。
 そして今回、鞆で別途まちづくり会社を立ち上げるという。学生時代の夢を具体化し、次なる夢の実現をめざす渡邉高章君に絶大なるエールを送る。
 

伊東 孝
日本イコモス国内委員会「技術遺産小委員会」主査
産業考古学会理事(元会長)
元日本大学教授  
  
 

 渡邉高章氏は私が東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻に研究室を構えていた際の大学院生の一人です。私の研究室は研究プロジェクトと称して全国各地の現場に学び、現場から考えることを通して、環境保全にかかわる都市計画の一歩先を行くような研究を続けてきました。渡邉高章氏もその先兵のひとりです。チームで考え、チームで力を出し合うことによって、個人ではできない高みへ到達できる、というのが研究室のモットーでした。彼はその理想を体現しようと、アーバンギークスを立ち上げたのだと思います。
 大学院修了後は都市の経済的な側面の修行をしてきただけあって、都市の物的な側面と経済的な側面とを並行して考えることのできる稀有な人材として育ってくれています。
 今後の渡邉高章氏の活躍におおいに期待したいと思います。


西村幸夫